代々木公園が“南国フィリピン”に──55万人が集った文化の祭典
東京・代々木公園が、初冬とは思えない熱気に包まれた。2025年11月29日・30日の2日間に開催された「PHILIPPINE FESTIVAL 2025」は、日本最大級のフィリピン文化イベントとして約55万人が来場。音楽、伝統文化、食、体験型コンテンツが一体となり、都心で“旅するように異文化を味わえる”週末となった。
なぜ今年注目?国交70周年を前に高まる文化交流
本イベントが今年特に注目を集めた理由の一つが、2026年に控える日比国交正常化70周年だ。両国の人的・文化的交流が改めて注目される中、フィリピン文化を総合的に体験できる場として、本フェスティバルの存在感は年々高まっている。単なる物産展ではなく、“文化理解の入口”として位置づけられている点が特徴だ。
体験型コンテンツで触れるフィリピンの日常
会場内には、伝統マッサージや昔ながらのゲーム、街角の雑貨店を再現した空間演出など、来場者が五感で楽しめる体験型ブースが多数登場。スタンプラリー形式で巡る導線も用意され、家族連れや若年層を中心に自然と文化に触れられる仕掛けが好評を博した。写真撮影スポットも多く、SNSを通じた発信もイベントの広がりを後押しした。
ステージとグルメが生むフェスならではの一体感
メインステージやミニステージでは、音楽やパフォーマンスが繰り広げられ、会場の至る所で足を止めて楽しむ姿が見られた。さらに、フィリピン料理やスイーツ、コーヒーを味わえるキッチンカーも並び、文化体験の後に“食”で余韻を楽しむ来場者が多く見受けられた。
文化イベントから、次の旅へ
観光情報コーナーでは、具体的な旅行相談や資料配布も行われ、イベント体験をきっかけに「実際に訪れてみたい」という声も多く聞かれた。文化を楽しむフェスでありながら、旅への関心を自然に高める場としても機能した2日間。PHILIPPINE FESTIVALは、今後も日本における国際文化交流の象徴的イベントとして、さらなる広がりが期待される。
イベント概要
日程:2025年11月29日(土)〜11月30日(日)PHILIPPINE FESTIVAL 2025
会場:代々木公園(東京都渋谷区)
来場者数:約55万人
主催:フィリピン支援グループ



